こんにちは!理学療法士のあひるです
今回は学会発表やプレゼンでよく見かける「長い文章」に着目した内容となっています
あなたはこんな経験ありませんか?
- 色々詰めこんで何行も書いて、いざ発表をしてみたら読みにくい…
- 書きたいことがたくさんあって、絞れない…
- 文章の中で重要なところを上手く強調できない…

はい、私はすべて当てはまっていました…(汗
伝えたい想いが強すぎて、何でもかんでも足してしまってたんですよね
文章が長くなってしまう心理は、ものすごくわかります
しかし何が本当に重要なのか、限られた時間で瞬時に拾うことができないと読み手にとってはストレスになります
私は様々な学会、研修会に参加し、実際に発表や講師もさせて頂きましたが、人によって文章の書き方は本当に様々です
本記事では
- 読み手ファーストを意識した長い文章の調整方法
- 色使いだけじゃない文章の一部を強調する方法
- 知っておくべき「ジャンプ率」について
といった内容になっています
- 長い文章の場合は、『行間』『文字間』『言葉のかたまり』を意識する
- 『数字』『キーワード』を大きくし、さらにジャンプ率を高めることで説得力が挙がる
平坦でダラダラした長文スライドからはもう脱却しましょう
これだけ意識するだけでも、あなたのスライドがとても読みやすいものになるはずです
それではさっそく行きましょう!
実は超簡単!読みにくい長い文章を読みやすくする方法は5つです
まずはこちらのスライドです


これは伝わらないスライドに関する記事でも紹介したものですが、読みにくいですね…
文字ばかりでの説明では内容も入ってこず、流し読みが出来ないことで読み手は大変なストレスが生じます
今回ご紹介する方法は
- 行間を適度に広げてゆとりをもたせる
- 窮屈な文字間の調整
- 改行の際に意識するポイント
- 長い文章で一部を強調する方法
- 数字を効果的に見せるジャンプ率
の5つとなります
1つずつ見ていきましょう
行間を適度に広げると読みやすい
特に意識せず文章を入力すると読みにくくなった経験は誰しもあるのではないでしょうか?
これに関してはPowerPointの初期設定で行間が狭く設定されているためです
こちらのスライドをご覧ください


なんだか窮屈ですよね…
行間が詰まって読みにくく、印象もパッとしません
このようなスライドは読み手に負担を与え、内容をくみ取ってもらうことができません
では次にこちらのスライドをみてみましょう


行間にゆとりは生まれ、文章が読みやすくなったかと思います
こちらのスライドは行間を1.3倍に設定しています
最初に設定することでいちいち再設定する必要はありません
しかしここで一点、注意すべきことがあります
それは、
行間は広すぎても読みづらくなる
という点です
行間設定が1.5倍や2.0倍だと行が離れすぎてしまうため、文章の繋がりが意識しずらくなってしまいます
設定に関しては1.1~1.3倍程度がおススメです
余白の効果的な使い方については別記事で紹介します
行間を細かく設定するには「段落」から調整しよう
まずは「ホーム」タブの「段落」の右下にある小さなボタンを押します


「段落」というポップアップウィンドウが表示されます


間隔」という設定エリアの「行間」部分で細かい設定ができます
まずは「行間」を「倍数」にして
「間隔」の数値を「1.1~1.3」に設定するのがおススメです
ここに関しては好みや文量によっても異なるため、色々いじってみて見やすい行間に調整しましょう
- 初期設定の行間は全体的に詰まってしまい、文章が認識しずらい
- 行間が広すぎても読みづらい。1.1~1.3倍程度の設定がおススメ
行間だけでなく、文字間も意識しよう
基本的にはPowerPointの初期設定である「標準」で問題ありません
しかし改行を意識するあまり、文字間が狭くなってしまうことも少なくありません
文字間が狭いと文字同士がくっついて、1つの文字として認識しにくくなってしまいます
こちらのスライドをご覧ください


パッと見、窮屈な印象を与えてしまい内容を理解しづらいですね
こちらが文字間を「標準」にしたものです


文字間に関しては表内の文字も意識すると伝わりやすくなります
また見出しや項目名などの短い言葉に関しても、文字間を調整することで印象を変えることができます
ぜひやってみましょう
文字間の調整は「ホーム」タブの「AV」アイコンから
PowerPointの場合は「ホーム」タブから「AV」と書かれているアイコンを押します


すると5つの幅で設定を選ぶことができます


自分で細かく設定することも可能です
- 文字間は「1つ1つの文字」を認識しやすくするよう心がけよう
- 見出しや表の項目などの短い言葉は、少し広げるとみやすくなる
改行は「言葉のかたまり」と「長さ」を意識しよう
用意しておいた文章をただ入力しただけでは、読みやすい文章とはなりません
まずはこちらのスライドをみてみましょう


単語や文章の途中で改行してしまっており、ブツ切り状態で大変読みづらいかと思います
この読みづらさには
- 目線を左右へ何度も動かさないといけない
- 切り離された単語を脳内で繋がないといけない
といった負担に加え、文章を違う意味で捉えてしまう可能性もあります
改行する際には「言葉のかたまり」を意識しましょう
具体的には
- 単語の途中で改行しない
- 読み手が読みやすい位置で改行する
この2点を心がけましょう
また1行が極端に短くなってしまうこともバランスが悪いため、言い回しを変えるのなどの工夫もおススメです
こちらが改行を意識したものです


スラリと読みやすいスライドになりましたね
そもそも改行せず1行に済ませれるのであれば、それに越したことはありません
なんといっても読み手ファースト、読む方がいかに読みやすいかを心がけましょう
- 単語の途中で改行するのは絶対ダメ!
- 「言葉のかたまり」や「長さ」を意識しよう
- 言い回しの工夫など、読みやすさを重視した文章が最優先
「長い文章」で一部を強調する方法
文章の一部を強調する方法については様々ありますが、色合いを用いる方も多いかと思います
ぜひこちらもご覧ください
今回は文字自体を用いた方法をご紹介します
まずはこちらをご覧ください


文章を読めば内容もわかりますが、パッと見のインパクトが弱いですね
しかし実は、インパクトは簡単に与えることができます
それは
キーワードを極端に大きく、書体を創英角ゴシック体にする
これだけで十分です
まずは”キーワード”を決めましょう
そしてそのキーワードを、自分が「うわっ!大きいな」と感じるくらい大きくします
文字量やスライドのサイズにもよりますが、フォントサイズが80pt以上あると強いインパクトが生まれます
さらにキーワードのフォントを「創英角ゴシック体」にしてみましょう
創英角ゴシックは「とにかく人目についてほしい言葉」を表現する際に効果的なフォントと言われています
フォントについてはぜひこちらもご覧ください
しかし一点注意があります
創英角ゴシックは太字非対応のフォントですので、次のスライドのように背景色をアクセントカラーにすると、さらに強調することができます


主張の強い、インパクトのあるスライドになりましたね
簡単に行いやすいことですので、ぜひ実践してみましょう
- 極端に文字を大きくしてインパクトを出そう
- 創英角ゴシックはメッセージ性の強いフォントで、インパクトを高める効果がある
数字を効果的に見せるには、ジャンプ率を意識しよう
学会発表や資料によるプレゼンで、数字は訴求力や説得力を高める大事な要素です
しかしどんなに重要な数字でも、メリハリのない平坦な分では効果的ではありません
こちらのスライドをご覧ください


印象的な「100%」という数字が使われているにも関わらず、もったいない感じがしますね
ここでやることは1つだけです
それは、
数字とキーワードを大きくする
これだけです
これだけで「数字と関係がある文章である」ことも強調され、説得力を高めることができます
そしてさらに効果的なのが、数字の後ろにある単位を小さくすることです
数字と単位のサイズ差を出すことを『ジャンプ率』と言い、より数字を際立たせることができます
こちらが修正したスライドになります


なお、半角数字のフォントは日本語フォントとは別フォントになるため、文字のサイズ差に注意が必要です
おススメしているフォント設定は
- 和文:メイリオ
- 数字部:Segoe UI
です
こちらの設定であればサイズ差を減らすことができ、さらにジャンプ率を高めることで効果的に数字を強調することができます
- 重要な数字やキーワードを大きくして説得力を高めよう
- 単位は小さくしてジャンプ率を高めることで数字の重要性をアピールしよう
今回の記事のまとめ
今回は読みにくい長い文章を読みやすくする方法をご紹介しました
- ただの長い文章が読みにくく、内容が伝わらない
- 行間、文字間を意識して調整しよう
- 改行は「言葉のかたまり」と「長さ」を意識しよう
- インパクトを与えるには「キーワード」を大きく
- 創英角ゴシックは「とにかく人目につきやすい」フォント
- 数字を効果的に見せるにはジャンプ率を活用する
今回の内容が少しでもお役に立てたらとっても幸いです!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました
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